要キャプション。

弐千弐十参年乃御挨拶似候

浪板海岸

だぜ、エプスタインズ!

年末年始は仕事に追われちまって、
年始の挨拶が遅れちゃいました。

バカマダヘロノミア、
2022年はヒジョーに充実した年となりました。
痴呆初老のトボトボやってきたことが
少々結実したのやも知れません。

最も大いばりで話したい成果は
ジジョ―がありここには書けないんだけど
生涯で何度もできるようなことじゃなかったです。

その他には、
2020年から支援している
東京朝鮮第六幼初級学校の
ホームページ制作を手掛けました。

https://www.tokyoche6.ed.jp/

ババーン!
デザイン、可愛いっしょ!
昔「at school」という映画を作ったほど
学校には思い入れがあるので
思いっきりやってみました。

3月16日には
福島で地震があり
相馬では震度6強を観測。
9日間ほどボランティアのような事をしてきました。
朝起きてから寝るまでの
全てを他者のために行動するんです。

東京に戻って3月30日には
ずっと関わってきた三軒茶屋駅そばの
高層マンション2棟新築工事にともない
風速記録計3機を周辺の住宅に取り付けました。

この1機あたり数十万円もする風速記録計は
建築の施工者であるスターツCAMから
長い交渉の末に無償で提供させることができました。

2棟のマンションは、16階建てと12階建て。
隣接する26階建てのキャロットタワーと共鳴し
最大でビル風が5.5倍に悪化することが
第三者機関によるシミュレーションで
明らかになっていました。

そのため、マンション建設前から
周辺の風速風向を記録することが
僕らにとっては必須だったんです。

https://twitter.com/newmansion3cha
こちらであれこれ報告してますぞ。

地元・三軒茶屋では
2020年に三軒茶屋のお店を支援する
クラウドファンディングを運営したんですが
参加したある一店が閉店することになりました。
その理由は
コロナによる経営悪化とは言えないものでした。

そのお店にいた
素晴らしい腕を持つベテランのシェフから
若い女性スタッフのほとんどが解雇となりました。
知り合いの社会保険労務士の方にアドバイスをいただきながら
経営者に対しどのような要求ができるか
彼女達に伝えました。

さらには
クラウドファンディング以降現在に至るまで
ずっと支援いただいている企業の社長に
相談を申し上げたところ
その企業がオーナー会社となり
解雇されたシェフとスタッフを雇用する形で
レストランを新規に起ち上げて下さいました。
文章にしてしまうと簡単ですが
すごいことを実現して下さった社長には
いくらお礼を申し上げても足りません。

ただ、
たまには自分のホームグラウンドである
音楽の制作に戻りたくなるもの。

3日間でいいのでスタジオにこもってみたいなあと
心の中でほざいていたところ
年の瀬が迫る頃
郡山にある看護師学校の先生から
校歌をラジオ体操として編曲してほしい
と依頼がありまして。

嬉しくなっちゃって
ラジオ体操用のピアノヴァージョンだけじゃなく
ピアニカヴァージョンやヴォーカルヴァージョンなど
4ヴァージョンも作ってしまったぞ。
久々にしかも仕事でどっぷりと
音楽することができた。
鎌田家こたつスタジオのみならず
スタジオノア三軒茶屋店に
9時間もこもって演奏・録音しました。

この曲と先のホームページとレストラン開店日と
ルーティーンでやっているライターの仕事、
全ての納期が12月下旬だったので
とっても忙しかったです。

そねの母ちゃんは
元気に80歳の誕生日を迎えた。
これは本当に嬉しかった。
「大沢悠里のゆうゆうワイド」
終了は寂しかったけれど
これは本当に嬉しかった。

あと、同い年の友達が結婚した。
これも本当に良かったです。
遂に、遂に、幸せになりましたね。

ますます歩くのが好きになって
大友くん家の西国分寺から5時間かけて
三軒茶屋まで歩いた時は疲れたわあ。

裁縫も好きになって
ジーパンの膝小僧の接ぎあてをしたいから
駅そばのヤマダ手芸店に通って
あれこれ教えてもらったり。

浪が旅立ってから
荒れ放題だった自宅も
数ヶ月かけてきれいにしました。
題して「鎌田家復元計画」。
極力家具などを買い足さず、
浪がいた頃の部屋の状態に復元していくんですね。
(遺跡か竪穴式住居の復元かっつーの)
風呂場にトイレに押入れに台所に居間に
どんな洗浄剤がいいか
お店の人に尋ねるのも楽しかった。
切れた蛍光灯をLEDに変えた。
ウイーンというノイズがなくなって
これまた良い。

ずっと設営を手伝っていた
長野県小諸市での「男はつらいよ」35㎜フィルム上映会が
上田市に場所を移して遂に再開しました。
スタッフと久々に会って酒を酌み交わしながら
相馬や小諸など
自分を歓迎してくれる場所があるのは
ありがたいと感じ入りました。

久々に旅行もした。
念願だった、久慈。
三陸鉄道で南下して、浪板海岸。
さらに、気仙沼大島。
郡山で、菅さん家族と再会。
さらに、猪苗代湖。
チャボの誕生日を祝う「オハラブレイク」。
1週間じゃ、全然足んない。
もう、住みたい。
住みたいのだ。

被災地復興にかこつけ
金を使いまくったら
貯金がやばいことになり
前述の通り
年末年始も働きまくり
元旦恒例の御挨拶が
今日になっちゃいました。
本日が元旦の心持ちです。

本当は、
地球温暖化や政治の腐敗や世界中の戦争や紛争や貧困など
先に手をつけなければならないことがある。

しかし、
頭の悪い僕は
何のアイデアも持ち合わせていない。
友人のように
社会貢献を主業務とする職場に勤務できればいいのだが
54歳のロートルを再雇用してくれる場所は稀有だろう。

それでも、
山ほどいる巷の評論家に留まるのではなく
身近にあることや
着手しやすいことを探し
自分自身でいちから取り組み
展開してみるのはどうだろう。
まずは身近に出会った人へ
耳を傾ける。
どうすれば笑顔になるのか
馬鹿な頭で考える。

ローカライズな規模でも
そんな人が増えればグローバルな動きとなり
この世界はましになるんじゃないか。

2023年も3月末からは
6時には仕事を終え風呂に浸かりつまみを作り終え
広島東洋カープの試合を全力応援します!
森下投手のことを
ザ・スミスに引っ掛け
モリッシーと呼んでる俺は
どうかしてるぜ!

実は2021年末から
後頭部にどでかい
円形脱毛症ができちまいました。
行きつけの美容室に訊くと
その美容師さんも家族に不幸があり
その1年後に円形脱毛症となった経験があり
ストレスは一定の時間を経過して
症状に現れるとのこと。
俺も、2020年はきつかったもんなあ。
だから今頃になってハゲができたのだ。

その円形も、
2022年の暮れに
点になって消えちゃいました。

んなもんは、ちゃんと消えるんだよ。

エプスタインズ非代表取締役社長 鎌田浩宮



浪板海岸 月の光が海面に筋となって映る
2023.01.04

弐千弐十弐年乃御挨拶似候

今年は寅年!猫年ではないはず!

2018年から翌19年にかけて、同い年(当時50歳)の友人が2人亡くなった。やり残したことの有無に関わらず、急にある時点で活動が強制終了となる。自分も9回裏が終わりゲームセット、試合終了だと思った

ライターの仕事も辞めた。毎日が隠居生活になり、暇になった。今まで素通りしていた物事が、目につくようになった。地元三軒茶屋の駅そばに、高層マンションが2棟建つことを知った。商店街の理事長と情報交換するようになり、建築主・スターツCAMによる第1回説明会の開催を知ったのが、2019年11月。

評論家の芹沢俊介さんはかつて、中学校の頭髪自由化といった市民運動に参加していた。僕は試合終了の身ではあるが、1つくらい社会のためになって死にたいとも思った。一部の僕の友達は、仕事や私生活で社会貢献にいそしんでいるのに、僕はなまけていた。音楽や映画を作ることで、社会に対し表現すればいいのだと思っていた。

建設予定地周辺に住む方々の、不安を聞かせてもらった。世田谷区役所、マンション問題に長けた法律事務所、ビル風や駐車場の専門家や大学教授、区議・都議らに協力を仰いだ。スターツCAMへの様々な交渉は、営業マンとして民間企業に約9年勤めた経験が、役に立ったつもりだ。

遂につぶしがつかなくなって、就職した。33歳。東京は用賀、株式会社イーソク。この齢じゃ誰も雇ってくれないだろうと、工場スタッフ求人に応募したのだ。面接での仕様もないペラッペラな僕の喋りを「営業職なら雇ってやる。嫌なら帰れ」と社長。

頭ペコペコ、営業マン。世界中で最もやりたくない仕事だった。しかし、2001年当時は大不況。ほぼ初就職の30代が、仕事を選べる世の中ではなかった。それからリーマンショックで会社が傾くまで、外回りで靴をつぶした。得意先も社内の上司も、僕より年下だ。僕のような馬鹿野郎に、沢山のことを教えて下さった。

53歳の隠居初老が、よせばいいのにマンション問題に首を突っ込み、ストレスで眠れない日が多くなった。営業マンの頃に戻ったようだ。そこに、新型コロナウイルスが出現した。昔からの馴染みである地元の店々が、閉業の危機となった。

2020年4月に、店々を支援するクラウドファンディングを起ち上げた。金銭が集まらないというストレスは、こんなにも苦しいものか。経済的な理由で自殺に追いやられる人の心理を味わった。「コロナ太り」という現象を報道で知って、がく然とした。俺、どんどんやせているぞ。

しかし、ここでも営業マンの経験が役に立った。企業を回り、支援金を募ったのだ。結果として、クラウドファンディング終了後も継続して店を支援下さる、貴重な企業と出会うことができた。その会社のおかげで、ある店は閉業をまぬがれた。その企業のおかげで、僕の目的も達成できたのだ。社長、心からお礼を申し上げます!

隠居初老は、東京新聞をよく読むようになる。東京新聞以外は物足りなくなる。2019年11月、紙面で知った公開授業にお邪魔する。都内、とある朝鮮学校。子供達の笑顔がたまらない。日本人の支援者・先生方・オモニの会の方々で構成される「友の会」へ参加、支援に携わらせてもらうことに。

ライター仲間を頼り、新本書籍・古本・CD・DVDを集め、これまでに134点を寄贈できた。コロナ明けには、子供達と会えるかな。すごく楽しみ!ライター仲間の皆さん、心からお礼を申し上げます!

隠居初老は、平日の昼間に遊んでくれる人がありがたい。友達のお母さんの何人かが独り暮らしをしているので、ここぞとばかり遊びに行く。昼から呑む。多めに作った料理を、タッパーに詰めて渡す。クラウドファンディング参加店のテイクアウトを、手土産に渡す。秋田は横手の果物を、送りつける。

僕の親世代は、70代後半から80代半ばだ。認知症も大きなテーマであるけれど、親の暴言癖がひどくなり苦しんでいる友達も多い。実は、僕もその1人である。母とは1年以上、会うのを避けている。

新聞を読めばすぐに分かる通り、こうした問題は家族間だけでは解決できないと思った方がいい。近所の人々や自治体やNPOの助けがなければ、耐え切れないほどの負荷が子供にかかる。「いや、昔は解決できていたじゃないか」という意見もあるだろう。昔は多くのケースで、3世代同居。嫁が、その負荷を一身に受けていたのではないか。

僕は、気ままなものだ。ただの、ご近所さんだ。ビールのついでにレモンサワーのお代わりを企んでいるような輩だ。ワクチンを接種した理由の1つは、友達のお母さん、マンション問題で接するご高齢の住民、「友の会」に集う方々に、僕が摂取しないことで生ずる余計なストレスを与えないためだ。体良く、レモンサワーをくすねるためだ。

僕がもう少しなまけ者でなければ、僕の貴重な友達に倣って、若い頃から色んなことができたかも知れない。でも、もう遅い。強制終了となるならまだしも、痴呆がペラッペラ進んでいくのだ。来年は、こんな御挨拶さえ書けなくなるかも知れないぞ。

2022年 元旦
ウェブマガジン改めブログ・エプスタインズ非代表取締役社長・鎌田浩宮

2022.01.01

だいろくへ、お贈りしました4

写真・文/鎌田浩宮

四たびだいろくへ、
本をお贈りしました。
これにて、計88点の贈呈を完了!

2年前からの、お付き合いになります。

2019年。
35年愛読している東京新聞にて「とある朝鮮学校にて、公開授業と焼肉交流会があるどー!」という記事を見つけ、伺ったのがきっかけでした。あの日は、本当にいい1日だったなあ。(その日のこと、ここに書きました)
1800ミリリットル、朝鮮学校公開授業

その後、校長先生に取材を申し込んで、たっぷりお話を伺い、記事にしたのでありました。
ダイロクでおしゃべり 第1回

ダイロクでおしゃべり 第2回

ダイロクでおしゃべり 第3回

誰でもできることから、やってみるのはどーだろーか。


校長先生とお喋りをして、今すぐに目に見える形でできること、しかも誰もが簡単に参加できることはないだろーかと、バカな頭で考えまして。
「そうだ。本やCDやDVDを集めて寄贈してみてはどーだろーか」
僕の住む都内では、時折北朝鮮に関する映画の上映会もあったりして、集まった数百人のお客さんに呼びかければ、結構な数が集まるど!と、鼻息荒くしたんです。

だがしかし!
予想もしていなかった、コロナ。そうした上映会も延期・中止となり、これじゃ校長先生に合わせる顔もないぞ。再度、バカな頭で考えました。

友達のライター・編集者に声をかけ「お前さんとこで出しておる子供向けの本、ちぃと譲っちゃくんねえか、知り合いの出版社にも頼んでくんねえか」とお願いをしたんです。

したら、集まりましたのなんのって。その方のお子さんまで、本やDVDをご寄贈下さいました。皆様、心からお礼を申し上げます。これまで3回に分け贈呈し、記事にしたのでありました。

だいろくへ、お贈りしました

だいろくへ、お贈りしました2

だいろくへ、お贈りしました3

だいろくは、塀が少ないんです。そして、お花が咲いてます。

久々に、会えました。
嬉しかったなあ。


2020年8月・10月・11月と定期的に続いていた書籍・CD・DVDの贈呈でしたが、しばらく子供たちを感染から守るために、学校を訪問しお渡しすることを控えておりました。現在だいろくでは、保護者の方々の来校も控えてもらっているとのこと。

あまりにも間が空いてしまったんですが、今回は学校のそばにある施設にて、校長先生に本をお渡しすることになったんです。

2021年7月10日、土曜日。
暑い。
梅雨明けしてないが、気温33℃。

この日は僕が参加している「だいろく友の会」と、PTAに相当するオモニの会(お母さん方)・アボジの会(お父さん方)が初顔合わせし、何かお困りのことだとか、お悩みのことなどを、聞かせていただくことになっていました。 なお「だいろく友の会」は、僕のような日本人が集まって作った、だいろくへの応援団体です。

久々に皆さんと会えるので、楽しみにしていました。普段は家で仕事をしてるし、新しい人と出会う場も少ないし、若い人と会う機会、すんごく少ないし。

全員で20名ほどだったんですが、3つのグループに分け、1時間以上もお喋りをしました。いろんな話を聞けて、とってもよき企画でした。

子供たちも親御さんも、もっと日本人の友達がほしい。でも、なかなか勇気もないし、機会もないし。子供たちに日本の童謡を知ってほしいし、ひなまつりだとか、楽しい風習も体験させたい。

学校は予算も乏しく、保健室も図書室もプールもない。カナヅチの子が出てしまうんですね。近くでプールを貸してくれる学校、ないかなあ。夏は蚊が入ってくるんだけど、網戸の設置にも費用がかかります。国は援助してくれないもんなあ。

オモニが連れてきた、1歳の赤ちゃん。皆話し合いに夢中なので、校長先生が膝の上に赤ちゃんを乗せ、ニコニコ顔であやしています。ああ、いい学校だなあと思いました。

いっぺんに考えると、頭、こんがらがります。
なので、できることから、ちょっとずつ。
やっていこうではありませんか。

今回の贈呈は、港の人から。
ん?港の人?


この度書籍をご提供下さったのは、鎌倉は材木座海岸の波打ち際に(本当に海が近い)オフィスを構える出版社・港の人。マエカブとかアトカブとか(有)もない、 カッチョイイ社名。

詩集をメインに敢行。それぞれの装丁がとってもよくって、 東京TDC2012​特別を受賞したりしています。ケーハクな僕は、中身さておきデザインに魅かれて買い漁ってます。ジャケ買いです。

社長の上野さんにお願いして、エプスタインズでも港の人の本を販売させてもらっています。ここ、クリックしてみて下さい。

今回の寄贈図書リストでござんす。
全て、新刊をご贈呈いただきました。

祈り  金時鐘
目であるく、かたちをきく、さわってみる。 マーシャ・ブラウン
法廷通訳人 裁判所で日本語と韓国語のあいだを行き来する 丁海玉
短編小説をひらく喜び  金井雄二
窓辺のこと  石田千
惑星  片山令子
書物の宴  大石嘉美
生きとし生ける空白の物語  姜信子 絵・屋敷妙子
ホロホロチョウのよる 四月と十月文庫 2 ミロコマチコ 

出版社は全て、港の人。

校長先生、全ての本を真っ先に読んで下さってるそうです。どんな本がやってくるのか、楽しみにしながら。一部の本は、授業の教材にもして下さっているそう。本当に嬉しいです。

これにて88点の書籍・CD・DVDを寄贈できました。まだまだやっていこうと思います。お手元に寄贈できそうな書籍などお持ちの方、ご連絡下さい。


途中で通る、旗の台駅からの空。

2021.07.12